最近、ツイッター界隈をはじめ、巷ではある特定のキーワードで検索順位が落ちているのは、カニバリゼーション(キーワードの共食い)の仕業である、といった意見が飛び交っています。
そこでカニバリを解消するためにツールを使ってブログ内でカニバリ記事とキーワードを簡単に見つける方法を紹介します。
簡単にカニバリ記事とキーワードを見つける方法は有料です
まず、カニバリゼーションを知らない人のために簡単に説明します。
カニバリとは、複数のページのコンテンツが似通っていたり、キーワードがかぶっていたりすると、グーグルはどのページを評価していいか分からなくなり、評価が分散されたり、意図しないページが検索結果に出てしまったりする現象のことを言います。
特に最近のグーグルアップデートの影響で、カニバる記事やキーワードが多くなったと言われています。もし特定のキーワードや記事の検索順位が落ちたとすれば、これが原因である可能性がありそうです。
逆にいえば、この問題を解消させれば順位が上がる可能性がある、もしくは元通りになる可能性があるのではないか、と考えられるのです。(もちろん検索順位にはたくさんの要素が絡んで来るので一概にはいえませんが)
最初に断っておくと、この方法は有料ツールahrefsを利用するため、最低でも7日間のトライアル価格7ドルが必要になります。
7ドルも払いたくないし、できれば無料でやりたいという人はこの記事を読んでも時間の無駄になるのでスルーしてください。
ahrefsは自分のサイト、あるいはライバルのサイトを丸裸にするほど、破壊力のあるSEO解析ツールです。
以前紹介した「SEMrush」などと並ぶブロガーをはじめ、アフィリエイターに最も人気のあるサービスのひとつといっていいでしょう。
ahrefsを使うと、そのサイトがどんなサイトから被リンクを受けているか、どんなキーワードで上位表示されているか、どんなサイトが競合になるのか、などなどありとあらゆる情報が収集できます。
とにかく機能が多いのでここでは詳しい解説は省きますが、このahrefsを使えば、簡単にカニバリゼーションを起こしているキーワードと記事を見つけることができます。
もしその方法を実践したければ、ahrefsのトライアル版にまず登録してみてください。
ahrefsでカニバってるキーワードと記事を見つける手順
カニバリを起こしているキーワードと記事を見つける方法は以下の手順になります。
1、専用のグーグルスプレッドシートをダウンロードする
ahrefsはカニバリゼーションを簡単に見つけるためのテンプレートをグーグルスプレッドシートで提供しています。
スプレッドシートは以下のリンクから無料でダウンロードできますので、まずはこれをゲットしておきましょう。
するとこのように一見、至って普通のスプレッドシートが作成されます。
2、ahrefsでデータをダウンロードする
続いてahrefs.comに行き、トップページでカニバリゼーションを検証したいサイトのURLを入力します。すると、このようにサイトの詳細が表示されます。
このページにて、左メニューにある「オーガニックキーワード」をクリックすると、キーワードの一覧が表示されます。
この状態で画面右側にあるエクスポートのボタンをクリックします。
続いて「フルエクスポート」を選択し、CSVフォーマットを選びます。環境によってはダウンロードされたファイルが文字化けしてしまう場合がありますが、もし文字化けする場合は、CSVフォーマットをどちらかに変更すれば直るはずです。
「フルエクスポート」とCSVフォーマットを選択したら、「エクスポートを開始する」をクリックすれば、ファイルがダウンロードの準備が開始されます。
そして画面右上に表示される「Download」を押すと、パソコンにセーブされます。
3、スプレッドシートにダウンロードしたデータをアップロードする
今度は「1」でダウンロードしたスプレッドシート上に、「2」でダウンロードしたデータファイルをインポートします。
前述のスプレッドシートを開き、1Aのセルをクリックした状態でトップメニューのファイルをクリックします。
この状態でインポートを選択します。
ここで先ほど「2」でダウンロードした、データファイルをアップロードします。
インポートのフォーマットを選ぶ画面では、「選択したセルを先頭にデータを置換する」を選択します。
すると、このようにキーワードの一覧、検索順位、URLなどのデータがインポートされるので、この画面で画面下の「Results」をクリックします。
「Results」のタブでは、このように同じキーワードに対して複数のURLが表示されるはずです。それぞれに順位がついているのが分かりますね。これがカニバリゼーションを起こしている記事とキーワードになります。
注意!
なお、なぜかときどきエラーが起こり、上手くデータがスプレッドシートにインポートされず、「Results」をクリックしてもデータが反映されないことがあります。
その場合は、「2」のスプレッドシートをダウンロードするところからもう一度やり直してみてください。それでだいたいのエラーは解決するはずです。
まとめ
同じキーワードで複数の記事が検索結果にある、ということはグーグルの評価が分散されている可能性があります。
その場合、二つの記事を統合するか、片方の記事の記事タイトルやコンテンツを変更するか、あるいは記事ごと削除するか、などの方法で経過を観察しましょう。
もちろんカニバリゼーションだけが検索結果の順位を決めるわけではないので、必ずこれで評価が上がるとは言い切れませんが、場合によっては効果が出るはずです。