「ブログにキャラ設定は必要? 読者があなたに興味を持つための3つの条件」に引き続きブログのキャラ設定について掘り起こしていきたいと思います。
実は「キャラなんてブログに必要ない」などと豪語しておきながら、僕が運営している、あるブログでは強烈なキャラを基に記事を書いているものがあります。それを踏まえたうえでキャラ設定が必要ない理由を紹介したいと思います。
ブログにキャラ設定なんて必要ない3つの理由
1、キャラは読者が勝手に植えつけるものだから
ブロガーのキャラだ個性だと言っても、所詮そんなものは読者一人一人が主観を持ってして勝手に抱くイメージに過ぎません。あなたがインテリキャラを気取っても、ある読者が「アホだなあ、こいつ馬鹿だなあ」と思えばあなたは間抜けなキャラに仕立て上げられます。
つまりどんなキャラをあなたが設定したところで、あなたの印象は読み手それぞれに違って届くので、自分の意図した通りにはならないと思っていいでしょう。
むしろ作ったキャラはすぐに見破られます。そして見破られた後のキャラのほうがそのブロガーの個性のような気がします。キャラは作るものではなく、自然と湧き出るもので、自分の体験を基に記事を書いていけば結局はどんな人の記事であってもユニークなものになるはずです。
2、キャラ(個性)が強いとリピーターが付くは嘘
ブログを書く人のキャラ(個性)が際立つと、リピーターが増えるという話はよく聞きます。しかし僕はこの説にも疑問を抱いています。リピーターになるならないは、あくまでもコンテンツが鍵だと思っています。例えばキャラ全開でやっている僕のブログの先月のリピーター率はこんな感じです。「New Visitor」が新規読者で、「Returning Visitor」がリピーターに当たります。
キャラありブログ
割合としては全体の24、31%。これが多いのか少ないのか比べるために、キャラなしでニュートラルで書いているブログのデータを見てみましょう。
キャラなしブログ
こちらはキャラなしでも30,05%のリピーター率です。キャラなしブログにはアバターはもちろんプロフィールすら載せていません。記事の書き方もジャーナリズム的な主観ほぼゼロの書き方をしています。それでもリピーター率30%を保てるのです。もちろんこれはあくまでも一例です。この二つだけで結論を出すのは乱暴すぎますね。
もう一つものすごいリピーター率を誇るブログを紹介します。
リピーター率驚異の65,48%です。実はこれ身内しか見ない趣味に近いブログです。運営者は僕の友人です。身内のことしか書かないので、ほとんど知っている人しか読まないし、こんな現象が起こるのです。
かといって彼が自分のキャラを全面に出しているかといったら出してないです。読者はもともと彼のことを知っているから、習慣的に読んでいるに過ぎないのです。いわばフェースブックのフィードを見るような感覚です。これでもアクセスさえ集まれば大したものですが、月4000アクセスもいかないほどなので、一日にすると100アクセスちょっとです。
3、キャラ(個性)とタレント性は別
キャラ(個性)を売っていくのは、どちらかというと芸能人ブログに近いものがあります。ただし、キャラ(個性)を売るならタレント性がなければアクセスはまず集められないでしょう。タレント性とは人を魅了する特別な能力と置き換えることもできますね。
タレント性があればファンが付き、あなたのブログを何度も訪問してくれます。それこそリピーターともいえますが、ファンが普通のリピーターと違うのは記事の内容うんぬんではなく、あなたそのものに興味がある点です。
こうなればしめたもので、その日のランチの画像に一言添えただけでもアクセスは集まりますし、寝起きのすっぴん画像に寝ぼけたコメントを加えるだけでも十分です。ただ、こうなるにはキャラ設定がどうのという前に特出した人間としての魅力がないとまず無理でしょう。そしてそもそも普通の人にそんな特別な魅力が備わっていることは大変稀です。
だから自分のキャラやタレント性に賭けるよりも、しっかりとしたコンテンツを作っていくほうがずっと成功の可能性が高いのです。質のいいコンテンツを作ることは努力次第でどうにかなる部分だと僕は信じています。
なのでキャラをあれこれ考える前にまずはコンテンツをちゃんと作りましょう。
まとめ
要約するとこんな感じになります。
- 作ったキャラはすぐバレる
- キャラの強さとリピーター率は比例しない
- キャラよりコンテンツのほうが大事
キャラはあるに越したことはないですが、あくまでも大事なのは中身です。薄っぺらい個性を伸ばそうとするよりもコンテンツ制作に時間をかけましょう。