ブロガーたちによる一大リレープロジェクト「ハイパーリンクチャレンジ2015」のバトンをエローラさんに回していただいたので、今年一番自分が唸ってしまった記事を紹介したいと思います。
2015年に一番胸に突き刺さったブログ記事
誰かのブログを読まなかった日はないというほど、今年はたくさんのブログ記事を読み漁りました。しかしそのほとんどが読んだはいいけど記憶にはあんまり残っておらず、早い話が忘れちゃいました。
かといってゴミ記事ばかりを読んできたかというとそうではなく、読んだそのときは感心したり、納得したり、色々な感情を呼び起こすけれど、数日したらやはり記憶の奥の奥へと追いやられて行くようです。そんな中でも強い印象が残っているのがこの記事です。
「広告と利益と倫理の問題:金のためにどこまで倫理に目をつむるか」
利益ばかりを追うとブラック企業、あるいはブラックな人間になってしまう。でも数字は無視できない。それを踏まえてブログやアフィリエイトサイトなどで、心底良いと思っているわけでもない商品やサービスをネットを通じて勧めることって一体どうなの?ということを考えさせられる内容になっています。
何がいいか悪いかではなく、モラルや倫理だけに縛られると今の世の中でやっていくには難しいという現実問題も掲げていて、なんだかすごくリアルでした。物を売るということはなんなのか。それでお金を稼ぐということはどういうことなのかを考えさせられて、思わず頭を抱えてしまいました。
道徳や倫理だけに捕らわれるとブログは書けなくなるし、アフィリエイトはできなくなる
最近では「ユーザーに価値を提供する」のがネットにおける成功の近道といった考えが浸透しつつありますが、果たして自分の書いていることに価値なんかあるんだろうか、誰が読むんだこんな記事を、なんてことを考え出すと何も書けなくなります。
果たして自分はこんなくだらないことばかり書いて、適当にアクセスを集めて、お金をいただいてもいいのだろうかなんて考え出したらもうアウトです。
商品やサービスを紹介するのも同じです。本当にその商品が市場に出回っている商品の中で最高なのか? 本当は大していいとも思っていないのに人に勧めているのではないか?などと自問しだしたらなにも紹介できなくなります。
だからといってなんでもかんでもブログ記事にして商品やサービスを紹介しまくってお金さえ稼げたらいい、という姿勢を貫くのもそれはそれで難しいでしょう。モラルが許さなかったり、読者に嫌われたりしたらどうしようとか色々な思惑が邪魔するからです。
それでも書かずにはいられない人がブログやアフィリエイトを続けられる
自分の書いていることが人に役立つとか役立たないとか、自分の作ったサイトが稼げるとか稼げないとかじゃなくて、どっちに転がろうと、それでもやらずにはいられない、という人がおそらく長く続けられるんじゃないかと思います。
僕は作業をしていてふと自分自身に冷めてしまうことがあります。これを読んで喜ぶ人がいるんだろうか?この作業に一体なんの意味があるのか?何時間もパソコンに向かってタイプしているなんて、人生の無駄使いじゃないのか、などと自問してしまうときもあります。
それでも続けるのはやはりそうせざるを得ないからでしょう。多分これからもずっとブログを書くでしょうし、商品やサービスも紹介すると思います。
今年自分が書いた記事で一番すっきりした記事
道徳だ、倫理だ、価値だ、読者に嫌われたくないだ、恥ずかしいだ、書くことないだ、なんていう色々な障害を抱えたら、別に無理してブログやアフィリエイトなんてやらなくてもいいんだよってことです。それでもやる、っていう人だけがやったらいいと思います。そんな気持ちを込めたのがこの記事です。
ブロガーのみなさんがブログを始めることを勧める一方であえて苦言を呈してみました。
この記事を書こうと思ったのは自分に対する戒めと、ブログを始めたはいいがすぐに放棄してしまった、そしてそのことに後ろめたさを感じているであろう友人に対してのメッセージです。とくに反響もなく、大して多くの人に読まれてもいませんが、書いた後なんだかとってもすっきりした記憶があります。