ミニマリストという生き方が一部の人たちの間で流行しているようですが、その考えが実践できるのも今だけかもしれません。近い将来ミニマリストはやっていけなく日が来るでしょう。その理由とは?
物質にこだわりがなくてもお金はかかる
ここで言うミニマリストは物だけでなく、お金も必要最低限あればいいといった考えの人のことをそう呼ぶことにします。
僕もどちらかというとお金を節約するのが好きで、物質的な欲求もかなり少ないほうで、必要最低限のシンプルライフを夢見ています。
衣類はボロボロになるまで使うのが普通で、普段はほとんど買わないし、最新の携帯や電化製品にも興味がありません。
そういう意味では僕もミニマリストに近い思考を持っているかもしれません。かといってお金をまったく使わないかといえば、これが使うんです。なぜかというと、それは僕がブラジルに住んでいるといういことと関係しています。
海外では貧乏ミニマリストではやっていけない
「海外」というのは、日本より治安の悪い国のことだと思ってください。特に僕の住む凶悪犯罪の多いブラジルのような国だと、「安全をお金で買う」という考え方は当たり前で、何かとお金がかかるのです。
まずは家賃。比較的安全で治安のいい地区に住もうと思ったら、それこそ家賃はかなり高くつきます。下手したら日本で一軒屋やアパートを借りるよりもブラジルで借りたほうが高くなったりします。
また、ブラジルの大都市のアパートには必ずといってほど24時間交代制で勤務している管理人がいます。そんな彼らの給料を払うために住人は家賃のほかに毎月高い管理費も払うことになります。
続いてタクシー。遅い時間に外を歩くのは危険なので移動ではタクシーを使わないといけないときがどうしても出てきます。これが結構大きな出費になります。僕はそれほど出歩くほうではないのですが、それでも月に数回はタクシーを使います。
スーパーだろうと、レストランだろうと、ショッピングセンターだろうと、安いところ(貧しい地区にあるところ)は治安も当然悪くなります。貧乏人を相手にしているのでサービスも劣悪です。だからそれが嫌な人はあえてそういうところに近づこうとはしません。すると、何をしても当然余計にお金がかかってしまうのです。
日本でも近い将来安全や快適をお金で買う時代がやってくる
もしかしたらすでにそうなりつつあるかもしれませんが、日本でも近い将来安全や快適性をお金で買う時代が必ずやって来るでしょう。貧富の差がこれまで以上に開き、経済不況が続けば治安が悪化し、誘拐や強盗といった凶悪犯罪も増えていくはずです。
そうなったときに家賃の安いアパートやシェアハウスに住んで、月10万円で生きていく、というライフスタイルは実際かなりきついことになるでしょう。やるなら今のうちです。
僕はブログやアフィリエイトを続けてきたおかげで割と安全な地区のアパートに引っ越すことができましたが、その前はシェアハウスのようなところにほかの住民たちと一緒に住んでいました。
家賃は今の場所の三分の一ぐらいでしたが、そこでは騒音、盗難、いざこざ、といった頭を悩ませることが当り前のように起こりました。
お金がないとトラブルが増える
僕のお金を稼ぐモチベーションの一つは贅沢がしたいというのではなく、できるだけ平穏に暮らしたいという気持ちが強いからです。
すでに話したようにお金は、安全を買うための、つまりは生命維持のために必要不可欠なものであるという考えもあります。
お金で身の安全を確保するという理由以外にも、お金がないと色んな場面で面倒なことが起こりやすくなるのが嫌です。
わずかな損失をこうむっただけで損をした、騙された、といった感情が沸き起こり、ささいなことで人と喧嘩になったりもします。
節約しようとするばかりに、質の低い物やサービスにお金を使ってしまうこともよくあります。質の低い物はすぐに壊れ、質の低いサービスはストレスになります。
こっちの店よりあっちの店のほうが安いからといって、遠い店まで行って時間を無駄にしてしまうことも多いですね。
このまま貧富の差が拡大していけば商品やサービスの質にも格差が生まれ、そのまま値段に反映されるでしょう。そういう一切の面倒なことやトラブルを避けるためにも僕はお金をもっと稼ぎたいと思っています。