ブログ記事のタイトルはSEOにおいて最も大切な要素のひとつです。といっても最初のうちは正しいキーワード選定ができるかどうか自分では分からない、という人も少なくないはず。そこでグーグル・サーチコンソールを使って記事のタイトルが正しいかどうかを見極める方法を紹介します。
グーグル・サーチコンソールを使う理由
グーグルが提供している統計ツールの代表的なものにアナリティクスとサーチコンソールがありますが、今回はサーチコンソールを使っていきます。
アナリティクスは自分のサイトにアクセスが来てからどのような行動をユーザーが取ったのかをデータとして表示してくれるのに対し、サーチコンソールはユーザーがサイトに来るまでの行動をデータ化してくれます。
例えばどんなキーワードでユーザーが検索し、そのキーワードで自分のサイトはどの順位に付けているのか。どれくらい自分のサイトが検索結果に表示されているのか、どのくらい自分のサイトがクリックされているのか、といった統計を出してくれます。
検索結果に表示された自分の記事がクリックされるかどうかを左右するのはタイトルです。クリック後はコンテンツの内容がものを言いますが、その前はタイトルが良くなければそもそも読んですらもらえません。
そこでどのようにタイトルをつければいいのか考えていきましょう。
サーチコンソールをブログ記事タイトルのキーワード選定に役立てる方法
ここではサーチコンソールの登録方法は割愛させていただきます。登録後数ヶ月経ってある程度のデータが集まった状態で次のことを試してみてください。
まずはサーチコンソールのダッシュボードで「検索トラフィック」>「検索アナリティックス」の順にクリックします。「検索アナリティックス」が表示されたらクリック数、表示回数、CTR、掲載順位にチェックを入れ、「ページ」を選択します。
するとこのように記事ごとのクリック数、表示回数、CTR(クリック率)、掲載順位が表示されます。
ここでそれぞれの記事がどれだけグーグル検索の結果に表示され、クリックされたのかが分かります。特に表示回数が多く、クリック数が著しく低い記事は、タイトルが弱いことからユーザーがスルーしてしまっている可能性が高い、ということが言えます。
サーチコンソールを使って記事タイトルを改善する方法
1、問題の記事を特定する
まずは先ほどのページ別データを表示させます。そこでCTR(クリック率)が5%以下の記事を探しましょう。上の場合だと、上から8番目の記事が2.09%と著しくクリック率が低いのが分かります。表示回数は26510回もあるのにたった554回しかクリックされていないのは問題ですね。
この状態ではURLしか表示されていないので、一体どの記事のことなのかわからないと思います。そこで矢印をクリックするとそのページが表示されます。
2、検索キーワード(クエリ)を調べる
また、特定の記事をクリックしてから「クエリ」を選択すると、そのページにどのような検索キーワード(クエリ)でユーザーが集まっているのかが分かります。
この中にはタイトルに含まれていないキーワードも表示されるはずです。実際にユーザーが検索するキーワードと自分が狙っているキーワードにどれだけの誤差があるかもここで確認できます。
表示回数が多く、タイトルに含まれていないキーワードがあれば、それをタイトルに入れるのもいいでしょう。
かといってタイトルにキーワードを詰め込みすぎると不自然なので、見出しに入れるのも効果的です。
3、タイトルを変える
次に問題の記事のタイトルを変更しましょう。タイトルを変える際には次のようことを考慮します。
- タイトルにキーワードが含まれているか
- キーワードがタイトルの頭に来ているか
- そのキーワードには検索ボリュームがあるか
- そのタイトルは注意を引くものか
- タイトルを読んだだけでどんなことが書かれているか想像できるか
タイトルのアイデアはこちらを参照してください。
4、インデックスし直す
タイトルを変更したら、できるだけ早く変更が検索結果に反映されるために再クロールの申請をしましょう。それには「クロール」>「Featch as Google」の順にクリックします。
そこで表示されるボックスの中に自分が変更を加えたURLを入力すればOKです。上の例の場合だと、「16365.html」と入力して、「取得」をクリックします。すると、URLが下に表示され「ステータス」が完了の状態になるので、「インデックス登録をリクエスト」をクリックします。
最後に「私はロボットではありません」と「このURLと直接リンクをクロールする」にチェックを入れて、「送信」すれば完了です。
まとめ
いかがでしたか。タイトルを変更した後もぜひ同じようにデータを収集し、クリック率が改善されたかどうかを確認しましょう。改善された場合はキーワード選定やタイトルのつけ方が上手く行ったということですし、逆の場合は失敗したということになります。
こうした細かい点を改善していくだけでもアクセスは飛躍的に伸びます。検索結果では上位表示されているのにアクセスがなかなか来ない、という人はぜひ試してみてください。