どれだけ詳細に渡ってブログ記事を書いたところで、ほとんどのジャンルにおいては、時間と共に情報の鮮度や質は落ちていくでしょう。
そんなときに定期的にやるべきことが過去記事の修正と更新です。では一体どんな記事に手を加えればいいのか。またどうやって修正していけばいいのかを紹介します。
修正&更新するべきブログの過去記事の種類
1、定期的にアクセスのある古い記事
もしすでに何百もの過去記事があるブログの場合は全ての過去記事を修正していくのは現実的ではありません。できるだけ大きな効果が見込める記事を優先的に手を加えていったほうがいいです。
そこで一番簡単なのは定期的にアクセスのある古い記事から始めることです。例えばグーグルアナリティックスで、過去1ヶ月間の人気記事を見ていきます。
行動>サマリー>ページタイトルの順にクリックすると、過去1ヶ月の人気記事がPV順で表示されます。
最初は上位10記事しか表示されませんが、「レポート全体を見る」をクリックすると、それ以上表示させることができます。随時最新情報を配信するタイプのブログは上位には比較的最近の記事が並びやすいです。そんな中、古いのにアクセスを集め続けている記事があると思います。
例えば僕のブログの場合だと上位20位の中に3年以上も前に書いた記事があります。ほかの記事がほとんど最近の記事なのに対して、その記事は特別寿命が長いのが特徴です。
ちなみに現在でもその記事は月間2700PVものアクセスを集めてくれます。1日にしたら100PVも行かない記事でも、安定してアクセスを集めるためPVの合計は6万を超えています。
こんな記事を放置しておくのはもったいないですよね。随時メインテナンスを行えば検索順位が上がる可能性は十分にあります。1日100PVの記事を200PVにするだけで月間3000PVアップできるのです。
ちなみに「古い記事」とは1年前の記事のことなのか、3年前の記事のことなのかはブログによって違ってきます。なので他の記事とアクセスの伸びや安定感を比較するのがいいです。
2、定期的に報酬につながっている記事
何もPVだけを目安にする必要はありません。人気記事の上位に入らないようなものでも定期的にアフィリエイト案件の成約や有料記事の販売などにつながっている場合は積極的に修正していきましょう。
例えば1ヶ月に1,2件成約できる案件があるとします。もしその案件がいつも決まった記事から成約してる場合は、そこに大きなチャンスがあるということです。まぐれで1件成約しただけならまだしも定期的に売れ続けているのであれば徹底的に改善点を探していくべきです。
3、SNSのシェアが比較的多かった記事
読者の反応が良かった記事に改良を加えることで、その記事が最熱する可能性があります。一定の期間で比較的SNSのシェアを多く獲得できた記事の内容を変更してみましょう。
ただし、すっかり旬の過ぎたトレンド記事では意味がありません。例えば季節ものの記事なら一年に一度更新していくだけでも鮮度が蘇ります。「2017年~ランキング」といったような年号を含めた記事の場合も更新するべきです。
ブログの過去記事を修正&更新する方法
1、文章の追記&情報の更新
目星をつけた古い記事に追加できる情報があれば随時追加していきます。この作業を定期的にやっていけば最初は文章量の少なかった記事でも更新する度にボリュームが膨らんでいきます。
文字数だけがあればいいという話ではありませんが、特定のテーマに対してより詳しく書いてある記事が検索で上位表示される可能性は高いです。
例えばランキング記事を書いたとします。数年前に書いた「~おすすめベスト10ランキング」という記事があったら、おすすめの数を増やして「ベスト20」、「ベスト30」と更新の度にボリュームをアップさせていくと簡単に情報量を増やせます。
文章を付け足すだけではなく、情報の更新も大切な作業です。過去のデータは最新のデータに書き換えるのは当然のこと、「この記事古いなあ」という印象を読者に与えないような工夫をする必要があります。
人間なので意見が変わることもあるでしょう。一度書いたからといってその意見や考えに固執しなければいけないということはありません。新しい気づきがあったらその都度書き直していきましょう。もちろん文法、漢字の間違えなどがないかチェックするのも大切です。
2、リンクの管理
まずは最低限リンク切れしている箇所を修正しましょう。特に外部リンクは様々な理由からリンク切れを起こしやすいです。
記事の中でおすすめしているサービスが終了してたり、絶賛しているレストランがつぶれていたりしたら、読者の信用を得るのは難しくなるので、リンクの管理はしっかりやっておきたいところです。
ワードプレスならプラグインの「Broken Link Checker」を使うと、リンク切れをメールで知らせてくれるので便利です。ワードプレスを使っているならぜひインストールしておきましょう。
切れたリンク以外では内部リンクも修正するといいです。古い記事から関連する新しい記事へリンクすると同時に新しい記事から古い記事へリンクを貼ると新旧記事の間をユーザーがグルグル回るための導線ができあがります。こうした細かい手入れをするかどうかで滞在時間やPV数に後々影響が出てきます。
3、日付を変えて再投稿する
ブログは通常最新記事をトップに表示するようにできているので、古い記事はどんどん階層の下のほうに追いやられていきます。
すると、たとえ昔の記事を更新したところで検索エンジン経由で来た新規ユーザーには届いても、ファンやリピーターには更新したことが気づかれないことが多々あります。
それを避けるために日付を更新することで、読んでもらいたい記事をトップに持ってくることができます。特に前述した「SNSのシェアが比較的多かった記事」は定期的にこのやり方で新規読者にアピールしていくと大変効果的です。
日付の更新はワードプレスの場合、投稿の編集画面で公開日時を変更すればできます。
特定のキーワードで上位表示を狙っている優先度の高い記事を更新する度に再投稿するいいですね。そのときに何度も投稿するのはしつこいんじゃないかなんてことは思わなくて大丈夫です。
というのも毎日必ずしも同じ人がブログを読んでくれるわけじゃないからです。過去にそのブログでどんな記事が出たかをずっと追いかけているユーザーのほうがむしろ少数派だったりします。
4、キーワードを追加する
記事タイトル、見出し、文章の中に狙っているキーワードを入れていきます。場合によっては記事タイトルも大幅に変更します。
タイトルにはキーワードを入れても意外と見出しは適当だったりすることが多いです。あるいはそもそも見出しがない、といった記事は見出しをつけて文章を読みやすい構成にしましょう。
そもそもどんなキーワードを使えばいいか分からない人は、キーワードツールを使ってアイデアを得るといいです。
5、画像、動画、イラスト、図解を追加、更新する
文字がぎっしり詰まった記事は第一印象で嫌がられる傾向があるので、見出しごとに画像、動画を入れるなど視覚に訴える施策をするといいです。
すでに画像や動画を入れている場合は、さらにイラストや図解を使って分かりやすく解説しましょう。そこまではほとんどの人はなかなかやらないです。だからこそやることで差がつきます。
万が一著作権を侵害しているような画像を使っている場合は著作権フリーのものに置き換えましょう。
すでに動画を掲載している場合はその動画が削除されていないかといったこともチェックしておくといいです。動画のリンク切れも前述の「Broken Link Checker」がやってくれます。
まとめ
記事は一度書いたら「完成」だと思わないほうがいいです。逆にいうと、未完成でもどんどん公開していいということです。完成度、クオリティーは後からでも上げられるからです。
特に急を要するタイプの記事はとりあえず形にしてアップし、最新情報を得たらその都度更新していくというやり方もできます。
いずれにしても過去記事に関してざっと思いつくだけでもこれだけやることがあります。ついつい新しい記事を書くことばかりに捕らわれがちな人は一度立ち止まってぜひ過去記事を読み直し、改善点を見つけてみましょう。