ブログからお笑い芸人キングコング西野さんにラブコールを送ったら、素敵なプレゼントと共に返信が送られてきました。そこでその経緯と、新書「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」の名言をまとめてみました。
キングコング西野さんに本物のファンが多い理由
先日、キングコング西野さんが『キンコン西野「出版前の本の原稿、あげる」』という前代未聞の発表していたので、さっそくそれに乗っかってみました。本人に向けて書いた記事がこれ。
もちろん記事を書いたからといって、全員にあげるとも言っていないし、もらえたらラッキーぐらいにしか思っていませんでした。
ただ、ひとつ確信していたのは、西野さんは「革命のファンファーレ」や自分に関連するツイートをチェックしているということ。彼のツイッターを見てもそうだし、自身で「エゴサーチTV」という番組をやっていることからもそれは明らかです。
なので西野さんに伝わるように当然記事タイトルに「革命のファンファーレ」を含め、さらにツイートにも西野さんのハッシュタグを含めました。これって以前にも書いたインフルエンサーに絡んでいくやり方なんですけど、案外みんなやらないんですよね。もったいない。
そんでもって結果がこれ。
時間を見てもらうと分かると思いますが、ツイートしてからわずか数分の出来事です。どんなだけレスポンス速いんだって感じです。
さらに数分後にはメールアドレスにこんな素敵なメッセージが届いていました。
『革命のファンファーレ』の原稿を送るね。
発売前の原稿で、流出してしまうと数億円の損害が出ちゃうし、何より、見城社長をはじめ、本当に多くのスタッフが今、一生懸命届けようと頑張ってくれている本なので、データの取り扱いはくれぐれも。
間違っても、ノリで友達に送ったりしないでね。
データは、読後、必ず破棄してくださいな。キミを信用する。
ブログ(感想文)楽しみにしてるね!
本当に出来立てホヤホヤの原稿がメールで送られてきました。こんなことありますか?これでファンにならないはずがないだろって話ですよね。
こんな男前の行動こそがキングコング西野さんが築いてきた「信用」であり、「人気」の秘訣なんだなぁと確信しました。
「キミを信用する」という一言がズシリと心に響きます。顔も知らない、本名も知らない僕のことを最初に信用してくれているからこそ、こっちもそれに応えようと思いますよね。下手したら、無料で原稿をばら撒かれるリスクだってあるのにすごい覚悟ですね。
「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」の名言集
そんな男前すぎるキングコング西野さんが書いた新書「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」は読みやすく、分かりやすく、うんうん、と頷く箇所の多いビジネス書になっています。
アマゾンでは発売前からすでにベストセラーに入っていて、同書のサイン本と講演会をリターンにしたクラウドファンディングは完売になるなど、話題には事欠きません。
ではそんな新書「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」の名言をまとめてみたいと思います。
発売前なので、どこまで紹介していいものか難しいところですが、本人は次のように言っているので、がっつり引用させてもらいます。
もし問題がありましたら、訂正、削除いたしますのでお伝えください。では名言いきます。
お金を稼ぐな信用を稼げ。
これは西野さんがブログでも度々言っていることですね。西野さんに限らず、ホリエモンなど凄腕のビジネスマンはみんな言っています。
信用を稼ぐためにはただいい人ぶっていればいいわけじゃないです。嘘をつかないのもそうですし、自分の考え、意見、姿勢をはっきりさせたうえで、付いて来てくれる人を味方に付けるのが大切ですね。
他人と競った時点で負け。自分だけの競技を創れ。
これもしびれますね。オリジナリティーや差別化が大事だとか言われる昨今、競争に勝つことばかりに目が行きがちですが、実は競った時点ですでに負けだという気づきがありました。やるなら自分の舞台を創るぐらいじゃないとダメってことですね。
モノを売るということは、人の動きを読むということだ。
いわゆるターゲティングの大切さを説く言葉ですね。現代人の行動やニーズを理解してあげるのはどのビジネスにおいても課題ですよね。それにしてもなんで西野さんはあんなに人の動きが読めるんだろう。よほど勉強と実験を繰り返しているんでしょうね。
お客さんは、お金を持っていないわけではなく、お金を出す「キッカケ」がないだけだ。
今の世の中、本当に必要なものってみんな大抵持っているんですよね。だからただものを売るだけでは売れない。そこに「キッカケ」が必要なんだよ、コミュニケーションが必要なんだよ、という話です。客のためにどんな「キッカケ」を作ってあげるのかを考えるのは大切ですね。
アンチを手放してはならない。
これは賛否両論ありそうです。ブログをやっていてもネガティブコメントにどう対応するのかは悩まされる問題ですよね。
でも西野さんはアンチが議論を生んでくれて、勝手に盛り上げてくれるから、アンチを手放してはいけないと説きます。これについては「エゴサーチTVでも」語っています。
未来は覚悟に比例する。
責任逃れや失敗恐れて尻込みばかりしている人間より、失敗してもいいから覚悟を決めてる人のほうが支持されるし、チャンスが巡ってくるといったニュアンスの言葉です。覚悟を決めるのはなかなか簡単なことじゃないですよね。
朝4時起きて、サインを入れて、レターパックに送り先の住所を書いて、郵便局に電話を入れて、配送手配。これを発売日から今日まで毎日やってる。1年間毎日だ。
芸能界ということもあるせいか、華やかな世界で、芸術的な仕事ばかりしているイメージがつきまとう西野さんですが、実は裏では地味なこともせっせとやっているんですよね。その行動力と持続力がすごい。
「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」にも書かれているけど、ファンひとりひとりにチケットを手売りするとか、ツイートで話しかけていくとか努力が尋常じゃないです。
今、あなたが行動できていない理由はあなたが情報収拾をサボっているせいだ。
行動できない理由を勇気のせいにする人がいるけど、実はそうじゃなくて、情報が足りないだけだという名言です。必要な情報さえ揃っていたら、自然と体が動くというのは納得です。
僕は独身だし、蕎麦しか食べないし、服は友達から貰っているので、制作費は必要だが生活費は必要ない。
何気ないコメントですが、この一言がすごく西野さんの人柄を表しています。もちろんお金だってたくさん持っているだろうけど、この言葉から伝わってくるのは、「とにかく面白い作品が作りたいだけ」ということ。
西野さんはやっぱり生粋のアーティスト(あるいは本人が言うように『芸人』)なんですね。その生き方に改めて脱帽しました。あー面白かった。