仮想通貨は暴騰や暴落の連続なのでトレードは怖い、と思っている人は比較的安定して稼げるレンディングをぜひ試してみてください。国内外でレンディングができる取引所をそれぞれの特徴と共に紹介します。
仮想通貨レンディングの注意点
レンディングはその名の通り、お金(仮想通貨)を貸すことで、利子を得ることを意味します。銀行に預けるよりも高い利子が得られる反面、取引所の閉鎖、破綻などで戻ってこないリスクももちろんあります。
最近ではかつてのマントゴックスのように大手の取引所が破綻したという話は聞かなくなりましたが、それでも注意は必要です。いつ何があってもいいようにレンディングするときはできるだけ短い期間でやることがおすすめです。
仮想通貨の世界は何があってもおかしくないので、間違っても高い金額を一年間貸してしまうといったことはしないようにしましょう。
仮想通貨レンディングの比較表
ではレンディングのできる取引所を紹介します。ざっと比較するとこんな感じになります。
poloniex | bitfinex | liqui | Bitbank | |
取引所の所在地 | 米 | 香港 | ウクライナ | 日本 |
年利(ビットコイン) | 0.72% | 11.16% | 24% | 最大5% |
安心度 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆ | ☆☆☆☆☆ |
(レートは2017年11月10日現在のもので変動します)
以下解説です。
POLONIEX(ポロニエックス)
米大手の取引所ポロニエックスではビットコインを中心とした仮想通貨を貸し付けることができます。一時期はかなり人気でしたが、現在では板が大分薄くなり、ビットコイン以外では約定するのが難しそうです。
ちなみに現在の金利は最高値が0.0020%。1ヶ月当り0.06%、年利にすると0.72%とかなり低めです。
BITFINEX(ビットフィネックス)
現段階で最も金利が高いのが香港の取引所ビットフィネックス。ビットコインやアルトコインだけでなく、ここではUSDの貸付もできます。
上のスクショ画像を見ての通り、レンディングの板も厚く、約定するのも難しくないです。ちなみに現在のビットコインの金利は最高値が0.031。ポロニエックスと比べても10倍以上の差があることになります。1ヶ月当り、0.93%、年利にするとなんと11.16%です。
さらにUSDだともっとレートが良くなります。なんと最高値は0.08%。年利にすると、28.8%です。
試しにUSDのレンディングをやってみたら、次のような結果になりました。
期間 | 金額 | 結果 |
1日目 | 14,300USD | +2.799USD |
2日目 | 14,312USD | +9.724USD |
3日目 | 14,322USD | +9.217USD |
一日目が少なかったのはレンディングを開始した時間が遅かったのか、比較的利子が少なかったです。しかし、2日目以降は9ドル(約1020円)以上の利子がもらえました。こんな金利もらえるってありえないですよね。これだけでも上手くやればかなり資産を増やせそうです。
liqui(リクイ)
続いてはウクライナの取引所リクイ。ここではビットコインとイーサリアムのレンディングができます。他の取引所との違いは、リクイではユーザー同士の貸し借りではなく、取引所に貸すことになります。そのため貸し注文を出す必要がなく、板によって注文を成立させる必要もありません。
ビットコインとイーサリアムのいずれも年利24%!日利は0.066%とかなりいいレートです。特にイーサリアムのレンディングならここのレートが一番いいです。
一方でリクイはユーザーの個人情報による登録などが一切なく、安全面で不安なところが多々あります。サポートもどこまで機能しているのか疑問ですし、年利がいい分、リスクも高そうです。
ビットバンク
海外の取引所はちょっと不安という人は日本のビットバンクでもレンディングが可能です。ビットバンクのレンディングはとりあえずビットコインだけが対象となり、将来的にはイーサリアム、リップル、ライトコイン、モナコイン、ビットコインキャッシュも含まれるようです。
気になる年利は3〜5%。ただし、短期のレンディングはなく、1年間の契約になるようです。ずっと持ち続けることを決めている人はいいですが、1年間動かせないのはちょっと心配ですね。そのうち短期のレンディングもできるようになったら検討してもよさそうです。
まとめ
すでに話したように仮想通貨のレンディングで一番注意したいのは仮想通貨の破産やハッキングです。コインチェックがハッキングされたときに全ての出金が停止されたように大金を貸しておくと、お金を出せなくなるリスクがあるので、長期のレンディングはおすすめできません。やるなら限られた日数でレンディングしましょう。
なお、仮想通貨を長期保有するなら必ずハードウェアウォレットに移しましょう。