ブログ、サイトのコンテンツの評価を上げるにはある程度の文字数がないといけない、というのが巷ではSEOの定説になっていますが、ではポートフォリオやフォトギャラリーをメインにしたブログやサイトはどのようにしてグーグルの評価を上げるのでしょうか。グーグルがこれについて動画で説明しているので解説したいと思います。
動画自体は2010年にアップされたものでかなり古いです。しかし今でも十分に通じる考えだと思うので一度見ておくといいです。
グーグルのマット・カッツがユーザーの質問に答える形式で画像ベースのサイトのSEOについて語っています。動画は全て英語なので簡単に日本語訳にしてみます。
マット・カッツ:コロラド出身のランド・ラバーさんからの質問です。
カメラマンはどのようにして、アンカーテキストのない、画像メインの自分のサイトで重要なページランクを得られるのでしょうか。カメラマンにとってはほとんどの場合画像のみがお客さんへの売り物だとしたら、私たちはこの状況をどのように打開すればいのでしょうか。
マット・カッツ:これはすばらしい質問ですね。なぜならグーグルはまだ画像の中身は理解できていないからです。グーグルにはGoogle Gogglesという機能があって、目印となるものの写真を撮り、認知することはできますが、通常は画像の中身を理解するということはコンピューターサイエンスにおいては最も難しい課題の一つです。
マット・カッツ:なので私がアドバイスするとしたら、画像の周囲のデータをどのように扱うかです。それは画像の中のメタだったり、画像のタイトルだったり、ファイル名だったり、画像の周囲に書く文章だったり、その画像が掲載されているページの特徴だったり、ページタイトルだったりします。だからたくさんテキストを書く箇所があるのです。
マット・カッツ:私は推奨するのは、ユーザーがコメントを書ける機能を設置することです。なぜなら(画像共有サイト)フリッカーのようなサイトでも、(グーグルが)なんの画像が分からなくても、もし30ものコメントがあって、ユーザーが「なんて美しいポートレートなんだ」、「この女性はなんて綺麗なんだ」、「開き戸から出てる日の光は最高だね」などと話していたら、その文章を(グーグル)が査定していく過程で、キーワードを見つけることが多々あるからです。
例えば「ポートレート」、「女性」、「開き戸」、「日の光」といったものがそうです。
マット・カッツ:もし画像にラベル(情報)を付け足す時間がある、あるいは全部の画像じゃなくても、(特にアピールしたい)上位表示させたい画像にラベルを追加すれば、その画像に特に時間をかけて情報を追加しましょう。そうすれば違いを生み出すことができるはずです。それに加えてコメント機能を追加すれば、検索エンジンが理解できるテキストが集められるはずです。
マット・カッツ:もちろんだからといって、カメラマンが自分を売り込むときにはほかにはたくさんの有効な方法があることには変わりません。展示会をやったり、記者のインタビューを受けたり、その全てがあなたのサイトにリンクを送り、リンクがあればあるほど、より多くの画像にユーザーを送り込むことができます。
フォトギャラリーに名前を付ける、画像に記述を加える、などといったことはテクニックというほどのものではないですが、テキストコンテンツを検索エンジンに伝えることになり、なんとなく検索エンジンが画像の中身を理解できるようになるため、検索結果においても多少上位表示されるはずです。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
以上がマット・カッツの言葉です。まとめるとこんな感じになります。
画像(写真)ベースのブログ、サイトのSEO施策
1、グーグルは画像の中身はまだ理解できない
コンテンツにテキストが重要だというのはこのためです。ただ、だからといってテキストがないと上位表示できないという意味ではないと思います。コンテンツは最低でもページごとに1000文字以上の文章を書かないといけないといったことが当たり前に言われていますが、大事なのは検索エンジンにその中身をより正確に正しく伝えることじゃないでしょうか。
2、画像の周囲に気を配る
メタ情報、画像タイトル、ファイル名、画像が掲載されているページタイトル、画像の周囲にある文章など画像とはいえ書くことはいくらでもあります。この辺りに画像の中身を伝えるキーワードなどを織り交ぜるといいそうです。特に「alt」タグには画像の属性や内容を検索エンジンに伝える情報を詳しく書き込みましょう。
3、コメント機能
グーグルはユーザーのコメントまで査定して、キーワードを取得しているようです。キーワードだけじゃなくページにコメントがあると、オリジナリティーも加わるし、読者の注意も引きます。コメントが付いた記事を面白がってみる人が増えると、アクセスを一気に集めることにもつながりますね。
4、時間がない場合はアピールしたい画像に特に力を入れる
基本全部の画像に記述やデートを追加するのがいいのでしょうが、大量の画像を扱うサイトの場合はそれが難しくてできないときもあります。そんなときは特にアピールしたい画像に力を入れて、画像の周囲のデータをしっかり入れていけば、そのサイトにあるほかの画像と差別化されるようです。
5、ブログを書く
画像中心のサイトというとポートフォリオ、フォトギャラリーのほかにもECサイト(ショッピングサイト)なんかもそれに当たりますね。ECサイトの場合は商品ページに商品のスペック以外書くことがない、といった悩みがつき物で、なかなか質の高いテキストを追加するのが難しいです。カメラマンのサイトやアート関連のサイトも同じだと思います。
そんなときはやはりブログを作って、作品や商品の製造過程、歴史、こぼれ話なんかをつづっていくのがおすすめです。そのときにブログは必ず同じドメイン内で運営するようにしましょう。じゃないとグーグルの評価がもともとのサイトとブログに二分されてしまい、もったいないです。
6、SNSでアピールする
ツイッターやフェースブックなどで同じジャンル、趣味、カテゴリーの人たちと交流を持つことで拡散してくれる可能性がアップします。積極的に自分の商品や作品をシェアしていけば必ず誰かしらの目には留まります。商品や作品が共感されれば地道にやっていけば必ずSNSからアクセスが流れくれるはずです。
7、Flickr、Pinterest、instagramを使う
世界中の人々が利用している画像共有サイトのFlickr、Pinterest、instagramなどで自分の画像をシェアしておけば、そこで興味を持った人があなたのブログやサイトを訪問してくれるでしょう。全部やるのは大変なので、instagramならinstagram一本で集中してやるのがおすすめです。