ブログで文章を書くとき、何に気をつけていますか? もし読者の反応が悪い、離脱率が高い、リピーター率が低いといった問題を抱えている場合は、次のようなことに注意してみてください。
1、読者に話しかけるように書く
文章は目の前に誰かがいる、あるいはパソコンのスクリーンの向こうに誰かがいることを想定して、その人に話しかけるように書くと自然な文章が書けるようになります。
話すときは普通なのに文章にすると、途端にお堅い言葉を使い出す人がいますよね。それだとすらすら書けないし、ロボットが書いたような血の通っていない文章になってしまいます。そうならないためにも話し相手を想像することが大事です。
もちろんスタイルは人それぞれなので中には難しい言葉を使って論文調で書きたい、という人もいるかもしれません。それはそれで一つのスタイルですが、ブログはささっと読める読みやすさが好まれる傾向にあることは心に留めておきましょう。
2、読者に質問する
話しかけるように書くといいましたが、それだけではまだ足りないです。そこで読者に質問を投げかけてあげましょう。
すると読者がよりブロガーから話しかけられているかのような錯覚を覚え、文章に引き込まれやすくなります。
ブロガーに何か質問されて、ついつい質問の答えを考え込んだりした経験はありませんか?
まさにこんな感じで直接問いかけていくと、読者の反応を高めるのに大変効果的です。ブログは一方通行ではなく、コミュニケーションとしての役割を果たすことを忘れないでおきましょう。
3、特定の人に向けて書く
画面の向こうにいる相手を想像し、話しかけるように文章を書き、ときに質問を投げかけることは比較的簡単にできるはずです。難しいのは、その相手がどんな人なのか特定することです。
不特定多数の人になんとなく文章を書いていると、誰にも響かない内容に陥ります。言い換えると読者とつながることができない状態ですね。
そんな状態を避けるには読者像を掘り下げて特定していく必要があります。例えば友達とメールやLINEで話すときは誰しも相手によってその人に合わせた話し方や接し方をしますよね。
読者像を掘り下げるとはまさにそれと同じことで、AさんならAさん、BさんならBさんに合ったアプローチをしていくべきなのです。
もし相手が想像できなかったら昔の自分に向けて書くといいです。まだ未熟だった自分。無知な自分。経験をしていない自分に教えてあげるように書くと自然と丁寧な文章になりますよ。
4、読者が必要としていることを書く
読者像が定まったら、その人が必要としていることを想像してみましょう。難しく考えることはありません。
それはちょうどLINEの向こう側にいる友達が実際に困っていること、悩んでいることを想像してアドバイスをしてあげたり、解決策を提示してあげることと同じです。
例えば友達が「最近、わたし便秘で困っているんだよねえ」と話していたら、あなたは「便秘のときはジョギングをして、生野菜を食べるといいよ」などとアドバイスをしたりしませんか。
読者の問題に対して、解決策を提示するのはまさにそれと同じで、その一連のプロセスを文章にしてブログに書けばいいのです。
5、実例、実体験を書く
しかしながら便秘解消法のアドバイスが誰かから聞いただけの情報だったらどうでしょうか?
ジョギングって本当に便秘に効果があるの?
いや、知らない。だって本にそう書いてあったから。
何の本にそう書いてあったの?
えっと、名前忘れちゃった。
ええ、なんか信じられないなあ。その方法、本当に効くの?
効くと思うよ。実際にはまだジョギングしてないけど。
読者も友人のようにソース元のはっきりしない情報や未経験の人が言う情報には半信半疑になります。これだと説得力があるとはいえません。そこで実体験を基に話してみましょう。
ジョギングって本当に便秘に効果があるの?
うん、あるよ。実際に1週間続けたら、それまでずっと悩んでいた便秘が良くなって、一日3回はトイレに行くようになったよ。
運動することで血行が良くなって代謝が上がるの。ジョギングは最低でも1回30分はやるといいよ。それより少ないとあまり効果がなかった。
それに生野菜、特ににんじんには繊維が多く含まれているから便が柔らかくなるんだよ。
今では便秘で困ることがなくなったし、運動しているからすっきり眠れるし、同時に肌も改善したんだ。ほら触ってみてよ。ツルツルでしょ。
このように体験談として伝えるだけでも説得力は大分上がりますよね。さらに信憑性を高めるには証拠を見せることが大切です。上の例でいえば便秘前と便秘後の肌の具合をビフォア・アフターにして見せたら、最高の体験記事が出来上がるはずです。
ここではあくまでも会話調で伝えていますが、こういった会話を文章にするつもりで書くと書きやすくなります。一人称の文章でも体験談を書くときはおおよそ次のことに気をつけて書けば大丈夫です。
- 相手が悩んでいることは何か
- その解決策は何か
- 実際に解決策を試してみたらどんな結果になったか
- なにを証拠として提示できるか
6、正直な意見、気持ちを書く
どんな文章を書くにしても、自分の気持ちに正直にならないと主張に一貫性がなくなり、読者の信用を落とします。
いいことはいい、悪いこと悪いというだけでもその意見が個性になり、そのうちあなたの意見に共感してくれる人が現れるようになります。
一方でなんでもかんでも適当に褒めてばかりのブログや当たり障りのないことばかり書いてあるブログは批判されにくいメリットはあるものの強い共感を呼ばず、誰にも突き刺さらなかったりします。
アフィリエイト記事では特に多く見られますが、商品を売りたいがためにいいところしか挙げないようなブログは逆に成約率が低くなりますよね。だっていまひとつ読者の心に響かないから。
便秘が治っていないのに治ったとか、肌がきれいになってないのにきれいなった、などと書いてあるブログは遅かれ早かれ化けの皮がはがれます。体験談であろうと、意見であろうと気持ちであろうと、正直に書くのが一番です。
自分の気持ちに正直になるというのはある意味「主観」を入れるということです。客観的な文章はニュース記事のように無機質なので、自分らしさを出すためにもぜひとも自分の考えを正直に書いていきましょう。
まとめ
文章の書き方には正解、不正解はありません。しかし読みやすい文章と読みにくい文章は確かに存在します。
特にブログの場合は気軽に読めて最後まで読み続けてもらうことが大切なので分かりやすくてシンプルな文章を心がけましょう。
ブログをやっているけど、なかなか自分の文章を読んでもらえない、という人はここで紹介したことをぜひ試してみてください。