物販アフィリエイトのサイト作りには様々な方法がありますが、アフィリエイターは商品ありきでサイトを作り込んでいくことが多いようです。そこで僕も案件をまず選んでからサイトを作成したところ思わぬ落とし穴が待っていました。
「アフィリエイターとブロガーの違いに気づいてビビッた」でも紹介したとおり、僕はアフィリエイターかブロガーかのどちらかというとブロガータイプで、一つのアフィリエイト案件に絞ってブログを運営していくより、ブログ記事の中で関連するアフィリエイト案件を紹介しているほうが自分のスタイルに合っています。まさにクラゲアフィリエイトスタイルです。
ただ、新しいことに挑戦するのが好きなことと色々なことを覚えたいので試しに商品ありきで一つサイトを構築してみました。全ての記事のタイトルに商品名を含め、複合キーワードで成約を狙っていくオーソドックスな手法です。
書いた記事数は合計で40記事。そのほとんどが実際に商品を使った経験に基づいた独自のレビュー、比較、アドバイス、お役立ち記事です。
じっくりやりながら数ヶ月かけて40記事書いたところで、ほかに書くこともなくなったのでそのサイトはそのまま放置することにしました。するとサイトオープンから3、4ヶ月経過した頃にぽつりぽつりと成約できるようになりました。
商品名で記事を書いていくとそれほど多くのアクセスは集まりませんが、少ないアクセスだろうと、そもそもその商品に興味のある人たちが集まってくるので成約できてしまいます。アフィリエイト報酬が高い商品を選べば決して効率の悪い作業ではありません。
ところがしかしそれには大きな落とし穴がありました。「プログラム終了」です。突然ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)からこんなメールが来るのです。
MAK様
あなた様にご契約いただいておりました下記のプログラムが終了いたしましたのでお知らせいたします。ご参加ありがとうございました。
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広告主名 :xxxxxxx
プログラム名:AAAABBB
終了日時 :2016/06/30 18:00:00
———————————————————————–終了したプログラムの報酬は発生しませんので、お早めに広告素材を取り外し、他のプログラムの広告を掲載してください。
こちらにとってはあまりにも非情な決断。そう、数ヶ月かけてサイトを作り、ようやく成約できるようになった案件のアフィリエイトプログラム自体が終了してしまったのです。そこで改めて次のようなリスクを再認識しました。
1、そもそも商品ありきのサイトなのでほかの商品を紹介しようがない
これが最大のリスクじゃないでしょうか。記事もサイトのコンセプトも全て特定の商品を売るためのデザインなので潰しが全く利きません。
例えば「ライザップ」を紹介するためにわざわざお金をかけて入会までして、独自の体験を基にしたレビュー記事を書き溜め、ライザップの特化サイトを構築したのにアフィリエイトプログラムが終了したからといって、掌を返してライバル会社を紹介するわけにはいかないですよね。
そのサイトの記事の全てはライザップ一色で、散々ライザップがおすすめだ、最高だ、と言ってしまった手前のことですから、そこからライバル商品をアフィリエイトすることはもともとの記事を削除するか、記事の内容を全て書き直さないけないわけです。
また、サイトタイトルに「ライザップ体験レビューブログ」なんてことが書いてあったら、それこそタイトルから変えなくちゃいけません。それならもういっそのことゼロから作り直したほうがいいですよね。
2、プログラムが終了した時点で、毎月成約できたであろう報酬が全てゼロになる
これは精神的なダメージのほうが大きいですね。ビジネスでいうところの売れると分かっているのに在庫を揃えておかなかったせいで利益を取り逃す「機会損失」の感覚に近いかもしれません。
「本当だったら、少なくとも毎月~万円は入ってくるはずだったのにぃ」と思っては悔しくてしょうがないです。それも自分のミスではなく、他人の決断によってプログラムを強制終了させられ、アフィリエイトしたくてもできないという事態はなんともいい難いです。
今までのこっちの手間や作業時間はどうなるの?って叫びたくもなりますね。叫んでもしょうがないんですが。
3、アクセス数が少ないので、アドセンスを置いてもなんにもならない
潰しが利かない理由の一つにアクセス数の問題があります。アフィリエイトサイトは成約率が全てです。極端なことをいうと、たとえアクセスが1日1PVだとしてもそこから成約が一つ取れればそれで問題ありません。
アフィリエイト記事はニュース記事やお役立ち記事とは性質が違います。特に商品名+複合キーワードなどで記事を書いていくと、それほど多くのアクセスが集まることはあまりないので、プログラムが終了した後はアフィリエイトリンクをアドセンスに置き換えても、ほとんど報酬を得ることはできません。つまりそのサイトは収益化という意味では全く役に立たなくなるのです。
まとめ
それにしてもASPは契約が切れることは事前に分かっているはずなんだからマナーとして突然ではなく、最低でも1ヶ月から数ヶ月前にはアフィリエイターに通知するべきだと思うんですが、どうでしょうか? じゃないとせっかく作り始めたサイトがパーになるなんてことが多発しますよね。
以上のリスクを避けるためにはやはり一つの案件、一つのサイト、一つの収入源に頼らずに分散することがベストです。また、テーマや案件を絞りすぎると、潰しが利かないということが分かりました。
僕の場合、”損害”は微々たるものでしたので、それほど大きなダメージはありませんでしたが、これがもし自分のメイン収入だったらと思うとぞっとします。
日々、商品ありきでアフィリエイトサイトを作っているアフィリエイターからすればアフィリエイト案件が突然終了するのは日常茶飯事のことでしょう。長年稼ぎ続けているアフィリエイターはそういったことにも決して惑わされない強い精神力があるのかもしれませんね。
アフィリエイトにはそれぞれにリスクがありますが、なんだかんだいって今のところはまだアドセンスが一番リスクが少なくて安定しているんじゃないかとも思えてきました。アドセンス依存も怖いけど、物販アフィリエイト依存もそれはそれで怖いです。